自分でやるか、頼むか
壁紙のカビは張り替えで直る?
壁紙にカビが出たとき、張り替えれば直るのか、気になる方は多いと思います。表面だけのカビと、下地まで回ったカビでは話が変わってきます。現場で見てきたことをもとにお伝えします。
お父さまの確認待ちの所が 1 か所あります(朱色の文字)。答えがそろうまでは確認用の表示です。

目次
この記事の内容
1
表面のカビと、裏まで回ったカビ
クロスに薄黒い点や輪のようなシミが出ているとき、それが表面だけの汚れなのか、下地まで回ったカビなのかで、張り替えて見た目が変わるかどうかが違ってきます。
表面に出ているだけのシミであれば、クロスを張り替えると見えなくなることがあります。ただ、石膏ボードや下地の板の裏側まで広がっているカビは、クロスを替えるだけでは直らないことがあります。見た目だけでは区別がつきにくく、張り替えてもまた同じ場所にシミが出てくることもあります。
カビは、見た目の色だけでなく、においで気づくこともあります。ただ、においの強さとカビの広がりの程度は、同じとは限りません。
表面の見た目だけでは、カビが下地まで回っているかどうかは分かりません。
2
剥がして下地を確かめる
どちらのカビなのかは、古いクロスを実際に剥がしてみないと分からないことが多いです。剥がしてみると、下地のボードや継ぎ目にシミが広がっていることが分かる場合があります。
下地を確かめるときに見ている所は、次のとおりです。
- シミが下地のどこまで広がっているか
- 継ぎ目やビスの穴のまわりに広がっていないか
- 下地のボードを押してみて、やわらかくなっていないか
- 下地のボードに触れてみて、湿っていないか
- 同じ場所に前から繰り返し出ていないか
ここで下地の状態を確かめてから、張り替えで済むのか、それ以上の対応が要るのかを判断します。表面を拭くと色が薄くなる場合と、拭いても色が変わらない場合があり、後者は下地まで回っている可能性があります。下地のボードが湿っている場合は、クロスを張り替えても同じ場所にまたシミが出てくることがあります。
確かめる順番をまとめると、次のようになります。
- 表面の色とにおいを見る
- 古いクロスを少し剥がして下地を見る
- 下地が湿っていないか、やわらかくなっていないか確かめる
- 板の交換が要るかどうかを判断する
3
下地の板まで傷んでいるとき(大工の工事は私はしません)
下地の石膏ボードや板そのものが傷んでいて、交換が必要な状態になっていることもあります。板の交換は大工の工事になるため、私はしません。
【お父さまに確認:カビの出た壁の下地の扱い、板の交換が要るときの扱い(大工=紹介か)】
板を交換せずにクロスだけ張り替えると、乾いたあとに同じ場所にまたシミが出てくることがあります。下地から直すかどうかは、見た目を長く保つかどうかに関わる所です。板の交換が必要な場合は、ほかの職人のご紹介(大工の工事)の形でご案内することになります。紹介する場合も、工事のお約束(契約・お支払い・工事のあとの対応)はお客様とご紹介先の間で結んでいただきます。
4
カビが出やすい場所
これまでの現場で見てきた、カビやシミが出やすい場所です。
- 窓際(外気との温度差で結露しやすい)
- 北側や風通しの悪い壁
- 収納や家具の裏(空気が流れにくい)
- 浴室に近い壁(湿気が伝わりやすい)
- 部屋の隅(空気がよどみやすい)
複数の場所に同時に出ている場合は、その壁だけでなく、部屋全体の換気が課題になっていることがあります。
結露は、外と室内の温度差が大きい時期に増えます。古いサッシの窓ほど結露しやすく、そのまわりの壁にカビが出やすい傾向があります。建てたばかりの住宅でも、換気が少ない部屋ではカビが出ることがあります。年数だけで判断できるものではありません。
水を使うトイレ・洗面所も、湿気がたまりやすい場所の一つです。自分で張り替える前に知っておきたいことはトイレ・洗面所を自分で張り替える前にでまとめています。
5
賃貸で、結露を放置して広がったカビの扱い
国土交通省のガイドラインでは、結露を放置したために拡大したカビやシミは、借主の負担になる場合があるとされています。
これは年数が経っていない壁でも当てはまる考え方です。ガイドラインでは、クロスの耐用年数は6年、残る価値は1円となる直線で負担割合を考えるとされており、結露を放置したカビのように借主の負担になる場合も、この年数の考え方をもとに割合が決まります。くわしくは耐用年数6年と「一面」の考え方で説明しています。
賃貸にお住まいの場合、カビを見つけたら、まず貸主や管理会社に連絡することをお勧めします。最終的な負担は、契約と話し合いで決まります。
工事
関係する工事
どこを張り替えたいか、教えてください。
写真があると、伺う前に様子が分かって話が早いです。
相談だけでも、もちろん大丈夫です。
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