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自分でやるか、頼むか

壁紙を自分で張り替える前に

壁紙を自分で張り替えてみようか、それとも職人に頼もうか。迷っている方に向けて、下地の見分け方や、自分で張りやすい所・難しい所を、現場で見てきたことをもとにお伝えします。

古いクロスの端を手でつまみ、壁から剥がしている線画

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自分で張る前に見ておきたい下地

下地とは、クロスの下にある石膏ボードや壁の面のことです。壁紙を自分で張り替えようと思ったとき、まず見ておきたいのはクロスの色や柄ではなく、この下地の状態です。

下地の凹みや段差は、目で見ただけでは分かりにくいことがあります。壁に手のひらを当てて滑らせてみる、あるいは壁に光を当てて影の出方を見てみると、気づきやすくなります。古いクロスを剥がしてみると、表面からは見えなかった継ぎ目の段差やビスの穴、前に張り替えたときの跡が出てくることもあります。

剥がしてみて分かることの多くは、前にいつ、どんな下地処理がされていたかです。古い住宅ほど、下地の合板の継ぎ目やビスの位置が今の仕上げ方と違うことがあり、見た目以上に手が入っていることがあります。

自分で張る前に、下地で確かめておきたい所は次のとおりです。

  • 継ぎ目に段差や隙間が残っていないか
  • 壁に凹みやへこみがないか
  • 画鋲やビスの穴がどのくらいの数と大きさで空いているか
  • クロスを剥がしたときに裏紙がどこまで残るか
  • シミや黒ずみが広がっていないか

下地を整える作業は、凹みにパテを入れてから乾かし、削って平らにするまでに時間がかかります。乾く前に張ってしまうと、あとで凹みが浮き出て見えることがあります。

下地の凹みが大きい場合や、下地の板そのものが割れていたり、たわんでいたりする場合は、へこみを埋めるだけでは済まないことがあります。下地の板が傷んでいるときは、職人に任せる境目と考えてください。

壁に大きなシミや黒ずみが広がっている場合は、張り替えただけでは直らないことがあります。詳しくは壁紙のカビと張替えで説明しています。

これまでに何度も張り替えられている壁は、下地の層が厚くなっていたり、継ぎ目の位置が今の見た目と違っていたりすることがあります。何回目の張替えかは、剥がしてみるまで分からないことが多いです。

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自分で張りやすい所・難しい所

古いクロスを剥がすときは、継ぎ目や角など、少し浮いている所からゆっくり引き剥がしていきます。裏紙が残ったときは、そのまま下地として使うか、濡らしてから剥がすかで、あとの仕上がりが変わってきます。

広く平らな壁の面は、自分で張る場合も作業がしやすい所です。新しいクロスどうしの継ぎ目は、少し重ねて貼ってから、重なった部分をまっすぐ切り落とすと合わせやすくなります。角やスイッチ・照明のまわりは、型紙(紙などで形を写した下敷き)を取ってから切ると、形を合わせやすくなります。

柄のあるクロスは、継ぎ目で模様がつながるように合わせる必要があります。無地のクロスより手間がかかりますが、柄がずれると継ぎ目がいっそう目立ちます。

自分で張りやすい所・難しい所を並べると、次のようになります。

  • 張りやすい所: 広く平らな壁の面、家具を動かさずに見渡せる面
  • 難しい所: 天井、梁のまわり、下がり天井、スイッチ・照明のまわり、窓や枠の際

天井や梁のまわり、下がり天井のような複雑な形は、型紙を取っても継ぎ目や柄がずれやすく、下地の状態しだいで仕上がりが大きく変わります。複雑な形の天井も、職人に頼んだほうがよい所です。

見積が変わるのは、張る場所・荷物の移動・使うクロスの種類・下地の調整の4つです。自分で張る場合も、この4つが手間に直結する点は変わりません。

一部分だけを自分で張る場合は、新しいクロスと元のクロスで色や柄の見え方が変わることがあります。考え方は壁紙を一部だけ張り替えるときで詳しく説明しています。

トイレや洗面所のような狭い場所は、便器や配管のまわりの切り回しが多くなります。先にトイレ・洗面所を自分で張り替える前にも読んでおくと、作業の見通しが立てやすくなります。

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よくある失敗(継ぎ目・角・下地の凹み)

自分で張ったあとによく出てくるのは、継ぎ目が合わずに段差や隙間が残る、角の柄の線がまっすぐ通らない、下地の凹みがクロスの上から浮いて見える、といった所です。

  • 継ぎ目の重なりが足りず、乾いたあとに隙間ができる
  • 角で柄の線がそろわず、ずれて見える
  • 下地の凹みを埋めずに張ったため、光の当たり方で浮いて見える
  • クロスの下に空気が残り、小さな膨らみができる

失敗の多くは、剥がした直後に下地の状態をよく見ずに、そのまま張り進めてしまうことから起きます。パテを入れる、乾かす、削るという順番を省くと、見た目には分からなくても、あとで浮いて見えることがあります。

これは腕の問題というより、剥がした後の下地をどこまで整えてから張るかで決まる部分が大きいところです。自分で張る方を否定するつもりはありませんが、下地を整える手間は、仕上がりに直接つながります。

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自分で張って失敗したとき

自分で張ってみて、継ぎ目や柄の合わせがうまくいかなかった、下地の凹みが浮いて見えてしまった、ということは起こり得ます。

ご自分で張ってうまくいかなかった壁の張り直しも、小さな部分の補修も、お受けしています。どんなに小さな補修でも、職人1人・1日分(1人工)の手間賃として2万5千円からです。

あとから直す場合も、まずは剥がして下地を確かめるところからです。下地が傷んでいなければ、部分的な補修で済むこともあります。

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職人に頼むと、私は何をするか

職人に頼んでいただく場合、私は現地で下地の状態を確かめてから、古いクロスを剥がし、パテで下地を整え、クロスを張るところまでを一人で行います。くわしい工程は剥がし・下地・張替えの工程で写真とともに紹介しています。

工種はクロス・クッションフロア・フロアタイル・タイルカーペットの4つで、これらはすべて私一人で施工しています。壁と床を同じタイミングで張り替える場合も、現地調査と見積りをまとめてお伝えできます。ご相談から工事までの流れは、現地調査→見積り→契約→工事完了という順番です。小さな工事や、住みながらの部屋のご相談もお受けしていますが、荷物の移動が多い場合は私一人では対応できないことがあります。

電気・水道・設備・大工・解体の工事は私はしません。これらが必要な場合は、工事の範囲や職人の手配について別にご相談ください。壁・天井のクロス張替えのご依頼はクロス張替え(壁・天井)から承っています。

自分でやるか、職人に頼むか迷ったときの目安をまとめると、次のようになります。

  • 下地に凹みや傷みが無いか(あれば頼んだ方がよい境目)
  • 天井や角、狭い場所を含むか(複雑な形は頼んだ方がよい境目)
  • 作業にかけられる時間があるか(下地を乾かす時間も含めて)
  • 失敗したときに自分で直せる範囲かどうか

どこを張り替えたいか、教えてください。

写真があると、伺う前に様子が分かって話が早いです。
相談だけでも、もちろん大丈夫です。

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