工程と仕上がり
クロス張替えの工程
クロスの仕上がりは、張る前の下地(クロスの下のボードや壁の面)で大きく変わります。古いクロスを剥がし、パテで下地を整えてから張るまでの工程を、私が担当したマンション1室の写真でご紹介します。かかる日数や、張り終えたあとの確かめ方もまとめました。

目次
この記事の内容
1
古いクロスを剥がす
古いクロスを剥がすと、裏紙が残っている所、はがれて下地(クロスの下にある石膏ボードや壁の面)が出ている所、前に張り替えたときの段差が残っている所が見えてきます。クロスを張ったままでは分からない壁の状態が、この段階で初めて見えてきます。
剥がす作業そのものは工程の入口にすぎませんが、ここで下地の状態を見落とすと、あとのパテや張りの工程に影響します。私が剥がしながら確かめているのは、主に次の点です。
- 裏紙の浮きや破れ
- 前の張替えで残った段差
- ビスの頭やボードの継ぎ目
下の写真は、天井と個室の壁のクロスを剥がした直後のものです。天井は面が大きいため、剥がしたあとの下地の状態がそのまま次のパテの量に関わります。剥がした段階で下地の傷みが大きい場合は、補修の範囲とあわせてご相談します。


2
パテで平らにする
石膏ボードの継ぎ目、ビスの頭、凹みにパテを入れ、乾いたら削って面をそろえます。角は、線が真っすぐ通るように整えます。パテは、見た目を整えるだけでなく、張ったあとの仕上がりを左右する工程です。ここで面がそろっていないと、クロスを張ったあとに光の当たり方で筋や影が浮き出て見えてしまいます。
天井のパテは、壁のパテとは少し進め方が違います。天井は一面で続けて入れるため、まとまった作業になりますし、照明の穴や梁がある場合は、そのまわりも一緒に整えます。天井だけの張替えで気をつけている下地の場所は、天井のクロス張替え で詳しくご紹介しています。
下の写真は、天井一面と廊下の壁・天井をパテで整えたところです。パテを入れた所は黄色く見えますが、乾いて削り終えると、クロスを張る前の平らな面になります。


3
クロスを張る
柄と継ぎ目の位置を決めてから張ります。継ぎ目は光の向きで目立ちやすさが変わるため、窓の位置も見て決めます。下がり天井やくぼみのある所は、同じ面の中で柄がつながるように張ります。角や照明のまわりなど、面が切り替わる所ほど、手間がかかります。
下の写真は、同じ下がり天井の下地と、そこにクロスを張り終えたところです。下地のときは凹凸のある面でも、張り終えると一続きの面に見えるのは、ここまでの下地づくりがそろっているためです。


4
下地で見るところ
張り終える前に、私は次の点を確かめています。
- 継ぎ目の段差が残っていないか
- 角の線が真っすぐか
- 照明やスイッチのまわりの穴が整っているか
これらは、張ったすぐあとには分かりにくくても、時間が経って光の向きが変わると目立ってくる所です。だからこそ、張る前の下地の段階で確かめています。この現場の工程は、この現場の写真を施工事例ですべて見る からもご覧いただけます。
5
日数は何で決まるか(日数の約束はしない)
工事にかかる日数は、広さと下地の状態で変わります。張る面積が広いほど、また下地の傷みが大きいほど、パテを入れて乾かす時間が増えます。家具や荷物の移動の量、現場までの駐車のしやすさでも作業の進み方が変わります。住みながらの工事かどうかでも、1日の中で使える時間や進め方が変わりますので、住みながら張り替えるとき もあわせてご確認ください。
材料の種類によっても、張るのにかかる時間は変わります。量産品のクロスより、柄を合わせる必要がある品や、布・インクジェットのクロスの方が、位置決めに手間がかかることがあります。
日数は現場ごとに変わりますので、「何日で終わります」とあらかじめお約束することはしていません。広さと下地の状態を見たうえで、お見積りの際に目安をお伝えしています。
6
張り終えたら一緒に確かめる
張り終えたら、継ぎ目や角、照明まわりなどを、お客様と一緒にご確認いただいています。工程の途中では見えにくかった所も、仕上がった状態で見ていただくことで、気になる点をその場でお伝えいただけます。
ご相談から張り終えるまでは、ご相談→現地の確認→お見積り→施工→仕上がりの確認、という流れで進めています。詳しい流れは、ご依頼の流れ にまとめています。
工事
関係する工事
どこを張り替えたいか、教えてください。
写真があると、伺う前に様子が分かって話が早いです。
相談だけでも、もちろん大丈夫です。
受付 8:00〜19:00
