費用と見積
クロスの単価、㎡とmの違いは?
見積書を見比べていて、「㎡単価」と「m単価」で書き方が違い、どちらが高いのか分かりにくいと感じたことはありませんか。同じクロス張替えでも、単位が違うと数字の見た目が変わります。単位をそろえる考え方と、単価だけでは見えない部分を、現場で見積を出している立場からお伝えします。
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目次
この記事の内容
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㎡単価とm単価は何が違うか
クロスの単価の書き方には、大きく2つあります。1つは1平方メートルあたりの金額(㎡単価)で、張る面積に掛けて計算します。もう1つは1メートルあたりの金額(m単価)で、クロスの長さに掛けて計算します。どちらも間違いではありませんが、見積書を比べるときに単位をそろえていないと、同じ金額でも大きく違って見えてしまいます。
㎡単価は、壁や天井の面積をそのまま使って計算するため、測った面積と直接結びつきます。一方のm単価は、クロスという「材料」の使った長さをもとに計算するため、同じ面積でも、クロスの幅によって必要な長さが変わってきます。どちらの単位で見積が書かれているかによって、比べ方が変わってくるのはこのためです。
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m単価はクロスの巻きの長さで数える
クロスはロール(巻き)の状態で販売されており、一定の幅で巻かれています。m単価は、このロールを1メートル使ったときの金額です。幅の規格はメーカーや品番によって違うことがあるため、【お父さまに確認:いつも使うクロスの幅の規格(見本帳の表記)】を確かめたうえで、正確な幅の数字は追ってお伝えします。
幅が違うと、同じ長さでも張れる面積が変わります。幅の広いロールであれば、短い長さで同じ面積を張れますし、幅の狭いロールであれば、同じ面積を張るのに長さが必要になります。つまり、m単価が低い見積と高い見積を比べても、使うクロスの幅が違えば、必要な長さも違ってくるため、単価だけで「お得かどうか」を判断することはできません。m単価だけで2社を比べるときは、幅もあわせて確かめることをおすすめします。
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同じ部屋を2つの単位で数えてみる(面積だけ。金額は出さない)
たとえば、壁と天井を合わせて10平方メートル張る部屋があるとします。㎡単価の見積であれば、この10平方メートルに単価を掛けます。m単価の見積であれば、10平方メートルをクロスの幅で割った長さに単価を掛けます。ここでは単位の換算の考え方を示しているだけで、実際に要る長さは柄合わせや切り落としの分で変わり、単価に材料費だけが入るのか、施工費も含むのかも見積によって違います。幅が狭いクロスほど、同じ面積を張るために必要な長さは長くなります。
このとき大事なのは、2社の見積がそれぞれ「何平方メートル」として計算しているかをそろえることです。会社によって、窓や扉の面積を引いているかどうか、天井を含めているかどうかが違うことがあります。単位をそろえただけでは、面積の数え方が違えば、やはり正しく比べられません。部屋の広さと張る面積の数え方で、壁と天井の面積そのものの数え方をお伝えしていますので、まずは張る面積を知っていただくのが近道です。
見積によって㎡単価とm単価が混ざっていて比べにくいときは、面積と単価から同じ単位あたりの金額に直してみると比べやすくなります。単位が違うからといって比べられないわけではありませんので、分かりにくいと感じたら、遠慮なくお尋ねください。
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単価に入るもの・別に書かれるもの
単価だけで見積を比べると、見落としやすいことがあります。クロスの単価には、材料そのものの値段が入っていることが多いですが、古いクロスの剥がしや下地の補修、荷物の移動や廃材の処分といった諸経費は、単価とは別の項目で書かれることがよくあります。単価が低く見える見積でも、別項目の諸経費が多ければ、合計の金額は変わります。見積書の全体を見て、単価だけでなく合計でも比べてください。
また、単価の表記に「材工共(材料費と施工費を合わせた金額)」と書かれているか、「材料費のみ」なのかも確かめておくとよいです。材工共の単価と材料費のみの単価を並べて比べてしまうと、数字の意味が違うまま比べることになってしまいます。
見積書によっては、単価の欄に小さく「材料費のみ」「施工費別途」と注記されていることもあります。見落としやすい部分なので、単価の数字だけでなく、その欄に添えられた注記まで読んでいただくことをおすすめします。
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2社の見積を比べる手順
2社以上の見積を比べるときは、次の順で確かめると分かりやすいです。
- 単位(㎡かmか)をそろえる
- 単価に材料費だけが入っているか、施工費まで入っているかを確かめる
- 面積(または長さ)の数え方が同じかを確かめる(窓・扉を引いているか、天井を含むか)
- 古いクロスの剥がし・下地の補修・諸経費が、それぞれ別項目として書かれているかを見る
「一式」とだけ書かれている項目があれば、中身を聞いておくと、あとで食い違いが起きにくくなります。順番に確かめていくと、単価そのものの違いなのか、それ以外の項目の違いなのかが切り分けやすくなります。
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