費用と見積
クロス張替えの費用・相場の読み方
「クロス張替え 相場」で検索すると、記事によって書かれている金額の幅がずいぶん違うことに気づかれると思います。なぜそうなるのか、そして見積書のどこを見れば金額の根拠が分かるのかを、40年現場で張ってきた立場からお伝えします。

目次
この記事の内容
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相場の金額が記事ごとに違う理由
「クロス張替え 相場」で検索すると、同じような6畳の部屋でも、記事によって書かれている金額の幅がずいぶん違うことに気づかれると思います。これは、どの記事が正しくてどの記事が間違っているという話ではありません。クロス張替えの費用は、部屋の広さだけでなく、下地(クロスの下にある石膏ボードや壁の面)の状態、使うクロスの種類、現場の条件によって一軒ごとに変わるため、どの前提で書くかによって記事の数字が変わってくるのです。
さらに、記事によって「材料費だけ」「材料費と施工費を合わせた金額」「古いクロスの剥がしや下地の補修を含めた金額」のどこまでを1つの数字に入れているかが違います。同じ6畳でも、含めている工程が違えば、出てくる数字も違って見えます。1つの記事の数字をそのまま自分の部屋に当てはめても、含まれている工程が同じかどうかが分からないままでは、金額の大小を正しく比べることができません。
私も40年、クロスと床の張替えを現場で見てきましたが、同じ広さの部屋でも、前の張替えからどれだけ年数が経っているか、どんな暮らし方をしてきたかによって、下地の状態はまったく違います。だからこそ、私は電話やメールだけでは金額をお約束せず、現地で面積と下地を確かめたうえでお見積りを出すようにしています。
ですから、ほかの記事に書かれている金額の幅をそのまま自分の部屋に当てはめるより、金額がどういう理屈で決まるのかを知っておくほうが、お見積りを受け取ったときに安心できると思います。この記事では、私が現場でお見積りを出すときに実際に見ている4つのことと、見積書で確かめていただきたい項目、そして「一式」と書かれた項目をどう聞けばよいかをお伝えします。
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費用を決める4つのこと
クロス張替えの費用は、主に次の4つで変わります。
- 張る面積: 壁だけか、天井まで張るか。部屋がいくつあるか。部屋の広さと張る面積の数え方で詳しくお伝えしていますが、同じ「6畳」でも張る面積は部屋によって違います。窓や扉が大きい部屋は、張る面積が少し減ります。
- 下地の傷み: 古いクロスを剥がすと、下地の継ぎ目やビスの穴、前の張替えで残った段差が出てきます。パテで埋めて平らにする手間が多いほど、費用は上がります。下地は剥がしてみるまで分からないこともあるため、見積の段階で「傷みが大きい場合」の扱いを確かめておくと安心です。
- クロスの種類: 量産品のクロスと、柄や機能(汚れに強い・消臭など)のあるクロスでは、材料の値段が変わります。私が扱うクロスも、ビニール・布・インクジェットなどいくつかの種類があります。
- 現場の条件: 家具や荷物の移動、駐車場、住みながらの工事かどうか、剥がしたクロスの処分の量も費用に入ります。入居中の部屋のご依頼もお受けしていますが、荷物の移動が多い現場は事前にご相談させてください。
この4つのうち、見積書を受け取った段階でいちばん確かめやすいのが面積です。面積が同じ見積なのに金額が違う場合は、下地・クロスの種類・現場の条件のどこが違うのかを聞いてみると、違いの理由が見えてきます。反対に、面積の数え方そのものが会社によって違っていることもあるため、何平方メートルとして計算しているかを先に聞いておくと、比較がしやすくなります。次の章で、見積書のどこを見ればよいかをお伝えします。
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見積書で確かめたい5つの項目
見積書を受け取ったら、次の5つが分かれて書かれているかを確かめてください。
- 張る面積(または材料の量)
- 材料の品番と単価
- 古いクロスの剥がし
- 下地の補修
- 諸経費(荷物の移動・処分・駐車場など)
単価の書き方には、1平方メートルあたり(㎡)で書く場合と、1メートルあたり(m)で書く場合があります。㎡単価とm単価の違いで、2つの単位の違いと比べ方をお伝えしていますので、2社の見積を比べるときに読んでみてください。
この5項目のうち、見積書に書かれていないことが多いのが4の下地の補修です。下地は剥がす前には分からないため、「傷みが見つかった場合は別途ご相談」とだけ書かれていることもあります。その場合は、傷みの大きさによってどのくらい金額が変わりうるのか、目安を聞いておくと、工事が始まったあとに驚くことが少なくなります。
5項目を分けて書いてもらう理由は、どこで金額が増えたのかを後から追いやすくするためです。たとえば2社の見積書で合計金額が違うとき、1と2(材料)が同じでも3・4・5(手間と諸経費)が違えば、施工そのものの手間に差があるのか、現場の条件(荷物の量や駐車場など)に差があるのかが見えてきます。1つの合計額だけが書かれた見積書では、この違いが分かりません。
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「一式」と書かれた項目の聞き方
見積書の中に「一式」とだけ書かれた項目があったら、何が含まれているかを聞いておくと、あとで食い違いが起きにくくなります。たとえば「下地補修 一式」であれば、どこまでの傷みを想定しているか、想定より傷みが大きかったときに追加になるのかどうかを確かめておくと安心です。「諸経費 一式」であれば、荷物の移動・駐車場・廃材の処分のうち、どれが含まれているかを聞いてみてください。見積の金額が変わる理由は、場所・荷物の移動・材料・下地の調整のどれかであることが多いので、この4つを軸に聞くと話がしやすいと思います。
聞いてみて、担当者がその場で答えられず、あとで確認するという返事になることもあります。それ自体は悪いことではありませんが、最終的に見積書を書き直してもらい、口頭だけで済ませないようにすることをおすすめします。言葉で聞いた内容と、実際に紙(またはデータ)に残る見積書の内容が違っていれば、あとで確かめる手立てがなくなってしまいます。
見積書を受け取ったら、面積・材料・剥がし・下地補修・諸経費が分けて書かれているかを見てください。「一式」とだけ書かれた項目が多いと、何にいくらかかっているかが追えません。分からない項目は、遠慮なく中身を尋ねて構いません。
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私がいま金額をお出ししている工事
私は、トイレ1室の壁と天井のクロス張替えを45,000円〜(材料費・消費税込み)でお受けしています。含むものはクロス(材料)・古いクロスの剥がし・張替えの作業・消費税です。傷んだ下地の補修・荷物の移動・駐車場の実費・廃材の処分は、別になることがあります。トイレ以外の部屋や、マンション・一軒家をまとめて張り替えるご依頼は、現地で広さと下地を確かめてからお見積りします。画鋲の穴1つの補修のような、いちばん小さな工事でも、職人1人・1日分(1人工)の手間賃として2万5千円からいただいています。
ご依頼の流れは、現地調査→見積→契約→工事完了の順です。現地調査で面積と下地を確かめたうえでお見積りを出しますので、電話やメールの時点では金額をお約束できません。いまお出ししている金額の詳しい内訳は費用のページ(いまお出ししている金額)でもご案内しています。トイレ・洗面所の張替えをお考えの方はトイレ・洗面所の張替えもご覧ください。
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